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胸まで持ち上げられ、次の瞬間には身体を折りたたまれていた。
そして、灼熱の痛みが身体を突き抜けた。
「ひ…ッ…ぁあああっ…!!」
悲鳴が、耳に触れた。
それが己の発するものだとは、レイレスは気が付かなかった。
「あ…あ、…あ、やめ…っ」
目前のエィウルスに、ただ縋るしか無かった。
「いや…、やめ----…っ!」
何か、大きな熱の塊が侵食してくる。
それが、エィウルスの性器であることに気付くまで、そう時間は掛からなかった。
身体の自由など、もうどうでも良かった。
引き裂かれる痛みと、熱。
己の身体を蹂躙する、目前の逞しい肉体。
銀の髪が、レイレスの頬を乱雑に撫でる。
滲んだ視野の中、白銀の双眸が、こちらを見下ろすのをレイレスは見た。
レイレスはその頬に、手を伸ばしていた。
触れれば、その頬は見た目よりももっと熱を含んでいた。
エィウルスは、レイレスの指を捕らえ、口へと運んだ。
ざらりとした感触は、レイレスの肉体から僅かに痛みを和らげる。
「…ィ、ウルス……」
レイレスは譫言のようにその名を呼んだ。
エィウルスは、レイレスの頬に唇を寄せる。レイレスは、その時ようやく己が泣いていることに気付いた。
エィウルスの咥内から放された指をその首に回すと、そのままレイレスは引き寄せた。
小さな唇を差し出せば、エィウルスはそのまま深く口付ける。舌を絡ませ、そのままレイレスはきつく吸い上げた。
僅かに離れた唇の隙間で、レイレスが呻く。
「…っ、…も、っと……」
何がほしいのか、レイレスは分からないまま口にしていた。だが、エィウルスはその答えを知るように唇を差し出した。
「…ん…ぅ…」
貪るように咥内を蹂躙するその舌から、甘いものが溢れた。
レイレスは奪うように吸い上げる。
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