完璧男子に類なし again

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身も心も、こいつのすべてが、 俺を喜んで受け入れてくれている。 もう、死んでもいいと思えるくらい、嬉しかった。 「・・・ん、瀬戸・・・欲しい」 「た、ちばな・・・?」 「お前のどこもかしこも全部・・・俺の、ものにしたい」 「・・・して。はあ、は・・・っ、し、して・・・」 「瀬戸・・・」 「俺のすべて、お前にあげる・・・んっ、だから・・・」 瀬戸が耳元に唇を寄せる。 切なそうに、囁いた。 「もう・・・俺から、離れないで」 胸が、苦しい。 「や、ああ、あ、たち、ばな・・・っ」 「っく、瀬戸、せ、と・・・っ、うっ」 「は、あ、イ・・・イって、橘・・・出して」 「瀬戸・・・、く・・・っ、お、お前も」 「う、んっ、俺も、また・・・」 たまらなくなって、瀬戸の首筋にしゃぶりつく。 噛んで、舐めて、きつく吸う。 「あああっ、いや、だ・・・イっ、く・・・」 「っは、俺も、イク・・・」 「橘、橘・・・たち、ひ、あ・・・・・・っ」 「・・・・う、ぐっ」 絞られるままに、瀬戸の中に放出する。 気持ちよさが落ち着くまで、何度も何度も。 瀬戸の声は、もう声になっていなかった。 身体はぐったりとしていて、吐き出し続けるそれだけが震えていた。 呼吸が浅い。 「はあ、は・・・せ、瀬戸」 「・・・・・・」     
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