60人が本棚に入れています
本棚に追加
タクシーに10分ほど乗って、
瀬戸の家へと辿り着く。
ドアを閉め、鍵をかけると同時に、
俺たちは抱き合っていた。
もう、待てなかった。
瀬戸の唇を、乱暴に奪う。
「ん、んぁ、橘・・・」
キスをしながら、瀬戸の衣服に手をかけていく。
コートのボタンを外し・・・
「あ・・・」
手が、止まる。
こいつが今巻いているマフラーは、
あのときの・・・
「やっと気づいた?このオレンジのマフラーに」
「・・・悪い、全然、見てなかった」
「だと思った」
瀬戸はそのマフラーを外し、
ゆっくりと、大切そうに床に置く。
「これ以外は、めちゃめちゃにしていいから・・・俺のことも」
「・・・・・・瀬戸!」
再びコートに手をかけ、乱暴に脱がす。
「た、橘ぁ・・・んっ」
瀬戸が俺の唇を舐める。
そのまま、口を開いて受け入れた。
舌を絡めあったまま、
お互いの衣服を脱がしていく。
俺たちはもう、抑えられなかった。
さっき瀬戸にしゃぶられた指を、
ゆっくりと中に挿入した。
「んっ、は・・・んんっ!」
固い。狭い。
だけど、抜きたくない。
それは瀬戸も同じらしく、
唇を離さずに、俺の行為を受け入れてくれた。
「んは、たちばな・・・ぁ」
「ん?」
「もう、いいから・・・い、入れて」
最初のコメントを投稿しよう!