完璧男子に類なし again

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「まだだ。まだ、全然・・・」 「お願い、だって、早く橘の・・・味わいたい」 「・・・この、バカ」 そこまで言われて、拒否する理由がなかった。 壁に手をつく瀬戸の腰を抱えて、 先っぽを、挿入した。 「んあ、ああああああっ」 「く・・・っ」 やはりまだキツい。 絞られる感触が、俺を痛めつけた。 でもきっと、瀬戸の方が辛いはずだ。 「悪い、瀬戸。抜くか」 「だ、め・・・っ、ちから、抜く、から・・・っ、奥、来て」 「・・・瀬戸・・・わかった、いくぞ」 「う、あ・・・・っ、ふ、う・・・っ」 背中に舌を這わせながら、 ゆっくりと、奥へ奥へと入れていく。 「はぁ・・・瀬戸、わかるか?奥まで、入った」 「う、んっ」 頷きなのか喘ぎなのかわからない甘い声で、 瀬戸は答えた。 だからお返しに、背中にキスをする。 「た、橘・・・俺」 「ん?」 「ずっと、ずっと橘のこと・・・思ってた」 「・・・ああ」 「身体も、心も・・・橘のこと、忘れられなかった」 「・・・瀬戸」 紡がれる愛の告白を聞きながら、 少しずつ、腰を動かす。 「ん、あ、ああっ、たち、ばな・・・ぁ」 「瀬戸・・・っ、俺も、ずっと・・・」 「・・・え?」 「お前のこと、ずっと・・・っ、思ってた」 ずっと、すっと。 俺は瀬戸を・・・     
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