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誰にも影響されず、変化するわけがないと思っていた。
俺の感情は、あの記憶とともに封じたはずだった。
でもこいつには、
もしかしたら・・・
「お好きにどうぞ。そんな日は一生来るとは思えませんが」
冷静に言い放った次の瞬間、
俺の手は再び藤原に掴まれていた。
「じゃあ早速使わせていただきます。準備室で・・・しましょう」
「・・・あなたは学習能力がないのですか?」
「また生徒が来たらすぐやめますから、ね」
手を強い力で掴まれる。
これは懇願じゃない。強制だ。
早くなる鼓動に気づかないふりをして、
化学準備室の鍵を、開けた。
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