愛して、先生

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・・・・・・・・・なんだ? ・・・・・・すごく、熱い。 ・・・季節はずれの熱帯夜か? ゆっくりと目を開く。 そこには、知らない天井があった。 俺の家じゃ、ない? 「・・・っ」 起き上がろうとして、両手が下がらないことに気がつく。 引っ張るが、布のようなもので上部に固定されている。 右も、左も。 ・・・この状況は、いったい。 足はどうだろうか、と思い、動かす。 どうやら足は自由のようだ。 が、しかし、そこで違和感を覚える。 服を・・・着ていない。 見覚えのない部屋。 おそらくベッドの上に寝かされ、 腕は固定されている。 そして、何も身に着けていない。 もしかして俺は、監禁されているのかもしれない。 しかし、いったいどうして・・・ 俺は確か、五月女先生と藤原先生と居酒屋で飲んでいたはずだ。 ただ、店を出てから・・・いや、店の中でもうすでに、 俺の記憶は途切れている。 そこでいったい何が・・・ 考えても、一向に答えが出ない。 ならばどうにかして、身体だけでも自由にならなければ。 「・・・っ、くっ」 腕を必死に動かす。 しかし、解ける気配はまったくない。 相当きつく縛ってあるようだ。 「・・・っ、は、ぁ・・・はぁ」 それにしても、この部屋は暑い。     
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