第一章 『ようこそ私立藍染学園へ』

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私立藍染学園。 藍染学園とは文武両道を目標して掲げた創立113年を誇る歴(レッキ)とした私立中学である。 昔はその学園の卒業生の進学校のレベルの高さに、藍染学園に自分の子供を入学させるのは当時の両親達の切実な願いだったと聞く。 それが教員の適切な指導や環境の整備が生んだ功績である事にはまず間違い無いだろう。 しかし今やその学園は『問題学園』と呼ばれる迄に廃れた。 昔は素晴らしい学校としか聞かなかった藍染学園は、数年の内に学校内が世紀末状態だの不良の友達が200人出来るだのと変な噂が立つ様になってしまった。 そんな聞くだけで入るのを躊躇ってしまう様な学園に。 「よしっ…」 僕は今日、新人教師として配属された。
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