ツナマヨとオレンジ

午前11:49 クラス

　「いや、いいよ」

　門前払い。

　クラスメイトの対応は冷ややかなものだった。

＿＿何で連れてきたの？要らない＿＿

　そんなことも言われた。

　蒼野にも聞こえるような大声で。

　薄い氷が勢いよく割れて、心に突き刺さったような気がした。

　放心している私に友達が話しかけてくれたけど、穏やかな笑みのままこう言われた。

「委員長だからって無理に問題児引き受けなくていいから、ね？」
　非情だったのに、私は何一つ返すことができなかった。