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セキュリティのしっかりした頑丈な鉄扉をくぐって外に出た。
ありゃ、また、店内だ。
「あの~すいません、どうやって外に出たらいいですかね?」
無表情のコンビニ店員に尋ねた。
店員は両手を合わせて合掌のポーズを取った。
口は動かしてないのに、なぜか喋れる
「罪深きとは言え心に傷負う哀れな魂、己が情欲のためその心を弄ばんとした罪、軽くはないぞ」
「いや、あの、実は、僕の脳みそは頭と脊髄とタマタマの三か所にあるんです。」
「今回は頭と脊髄は反対したんですけど、タマタマだけが暴走しちゃってこんなことになったんです、反対が頭と脊髄、イケイケの賛成がタマタマだけ、だから議会制民主主義の原則に従えな2対1で、僕に罪は無いです」
「たわけ、御仏はパンクロックをお好みじゃ、社会の決まりや人間が作ったルールなどはふぁっきゅ~なのじゃ」
と言って、コンビニ制服の袖を捲ると鉄鋲のリストバンドと剃刀の自傷跡、傷跡はアナーキーと読めた。
「あの、あの、パンクロックとヘビーメタル、クソやかましい音楽つながりでデーモン小暮のモノマネをしたら許してくれますか?」
コンビニ店員じゃなくて地蔵菩薩は無言無表情だった。
「フハハハ、聖飢魔II」
「ダメ似てない。仏罰じゃ~、御仏のコンピュータウィルスをくらえ」
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