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樹海の中のコンビニで店員をやっています。
国内最大の火山、その麓に広がる樹海、自殺者で有名な樹海、
その樹海の単独踏破の真っ最中、二泊三日だけど、
僕は大学の三回生、探検サークルに所属している。
「部」では無くて「サークル」である。
名前からして植村直巳のように「文芸春秋社」や「山と渓谷社」あたりから出版されるような探検なんて絶対ムリッ、毎日の規則正しい体力作りなんてもんにも縁が無く、トレーニングは酒が抜けてて暇を持て余している時にする程度。
でも、女子部員は集めたい、女の子にモテたい野望を持った今どきの大学のサークルだった。
そんな僕も三回生となり、いくら軟弱探検サークルと言えどそこそこ存在感を示さないと、下級生、得に女子部員の尊敬は集められない。
尊敬が集まらないと、その後のムフフ
がやりにくくなる。
それらを含む、その他諸々の事情で樹海の単独踏破に出かけたわけです。
遊歩道から外れて道なき道を歩き始めた。
自然破壊、国立公園なんちゃら保護法なんてもんはアホな大学生には関係ない。
一泊目、湿気にゲンナリしながらもキャンプ、部内の女子部員の尊敬を集めて、その後のムフフのためにはガマンだった。
二日目の夕方、辺りは薄暗くなってきた。
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