14人が本棚に入れています
本棚に追加
そろそろキャンプ出来そうな場所を探すことにした。
と、突然、一本の道に出くわした。
左右には鬱蒼とした樹海。1.5車線の簡易舗装の道が一直線に伸びていた。
そして、コンビニがポツンと一件営業していた。
「あ~道を間違えた、樹海横断道路に出ちゃった。」
「えっ、でもどこで間違えたんだろう」
「そもそも、ここどこだ」
「まぁ、いいや、コンビニでの店員さんに尋ねてみよう」
たとえ一日半の単独行動でも独り言が多くなる。
コンビニの自動ドアをくぐった。
ピョロロローンのチャイム、
二人の店員がカウンターに立っていた。
二人とも見事なスキンヘッド。
ホント、剃りたてホヤホヤのお頭って感じだった。
普通のコンビニだった。
店内で購入した物を食べれるイートインコーナーが設けられていて、椅子とテーブルはガラス越しに暗闇を向いてた。
テレビCMでキャンペーン中のスィーツが目立つ場所に陳列されていた。
他のお客さんの気配はあるが、なぜか姿が見えなかった。
マイブームのストロベリークリームのバームクーヘンは最後の一個。
躊躇なく買い物かごに放り込んだ時に、僕の手元を凝視する視線に気が付いた。
視線の送り主、男性、おばはん、ガキだったらガン無視、
女子だったら話は断然違う。
で、送り主は後者だった。
最初のコメントを投稿しよう!