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ウン、この子、確かに陰気くさい
「急に職場の他の子と結婚することになって」
「その子、妊娠三か月だって」
「それはヒドイ、ホントにヒドイ、同じ男として許せないな、それより、人間として失格だと思う、もし僕の部下にそんな奴がいたら、僕だったらそいつを殴り倒してると思う」
そりゃ、明るくて可愛い子とムフフな関係になったら、誰だって、当然、そっちの方に乗り換えるわな
「だから、バームクーヘンいっぱい食べることにしたの、でもね、いくら食べてもね、いくら食べてもね...」
まぁ、確かにこの子は陰気くさくてエキセントリックだし、
でも、僕も女の子をそんな選り好みできるような立場じゃないし
とりあえず、一回、ヤラセテくれるんだったら、
霊長類ヒト科で染色体の数さえ合っていればいいや
で、問題はどのタイミングで売り場に並んでいるコンドームを買いに行くかってことなんだけど…
「じっと見ちゃってゴメンね、あなたのバームクーヘン、ひょっとして、あと一個食べたら大丈夫になるのかなって思って」
「ゴメンね、じっと見てたから気味わるかったでしょ」
ウン、薄気味わるかった。
でも、ヤラせてくれたらOKだから
「ところで、あなた、どうやって死んだの?」
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