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勘違いされると困るので、まずことわっておくが、俺はうみゃー棒が嫌いなわけではない。
しかし、うまいものを食べさせてやると誘われ、夜遅く高橋の下宿までやって来た身としては、
「何のつもりだ?」
と言わざるをえなかった。
「高橋……、お前……、隣のコンビニで三十本ワンセット三〇〇円で買い込んだ駄菓子を食わせるためだけに、わざわざ俺を呼び出したというのか……」
「まあ、あせるな。うみゃー棒はお前が思っているよりもうまい」
つめ寄る俺に高橋はどこ吹く風。
自信に溢れた笑顔でぬけぬけと宣言してみせた。
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