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小さな子猫の変わり果てた姿と、たくさんのおかかのコンビニおにぎり。
日付を見ると、間違いない、俺があの少年にあげたものだ。
「うわ! 何だこれ?」
俺の背後で店員の驚く声がした。
まあ、当然の反応だろうと思う。
「すみませんけど、空き箱を貰えますか? この猫達、俺が引き取ります。多分、知り合いの猫で間違いないと思うんで」
「そ、そうなんですか? 迷い猫かあ……こんな形で見つかるなんて、お気の毒ですね」
店員は、それ以上何も聞いては来なかった。
大量のおにぎりの処分だけ頼んで、俺は二匹の猫を空き箱へと入れ、自分の家へと連れて帰った。
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