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「どーでもよくない癖に。眉間のシワ、すごいよ?」
笑いながら言った詩穂は、眉間をトントンと指で叩く。
思わず眉間を手の甲で擦ると、詩穂がふふっと笑う。
「高瀬さんの前でも、そんな感じでいたらいいのに」
「……そんな感じって?」
「感情出して可愛くしたらいーのに、ってこと。
どうせ美亜のことだから、つーんってしてるんでしょ?」
「…………」
なんでわかるかな……。
図星を付かれて、顔が赤くなっていくのを感じた。
それに気付かれたくなくて、急いでペットボトルに口を付けると、反対の手で持っていたキャップが床に転がった。
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