妄想痴漢列車2―変態な俺の初めての夏休み―

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 恥ずかしいよそれ。ってか、今の俺どんなアヘ顔決めてるわけ? 蕩け顔してるわけ? 体弛緩して言うこと聞かないし。まだ余韻に腰ヒクヒクしてるし。 『明日が楽しみだな。しっかり準備して、待っててよ。それじゃ、おやすみ』 「んっ、おやすみぃ」  そう言って、電話は切れた。時計を見たら二十分くらいしか経ってない。感覚的には三十分以上こうしてた気がするのに。 「ってか、準備って……」  準備でしょうねぇ。堂々「明日抱きます」宣言されたわけですよ。いやらしいです和樹さん、最高です。 「…準備、しよう」  ゆるゆるっと考えながら、ドロドロのTシャツやズボンや下着を見下ろして、俺はやっちまった感まるだしで溜息をついた。
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