退魔師登場

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退魔師登場

午前1時になっても歌舞伎町は輝きを失わない、店内には仕事終わりのホストやホステスや 酔いどれの会社員と客も多い。 レジ脇の時計を見ると、もうすぐで午前2時になろうとしており、本当に三杉なる人物が現れるのかどうなのか疑心暗鬼であった。 その時、自動ドアが開き、黒いコートと頭巾に身を包んだ、中東のアサシンの様な姿の人物が店内に現れると、その異様な姿を見て、数人のホストやホステルは店内から出て行った。 その人物は、高梨よりも小柄であるが、気迫のようなオーラを感じた。 レジ前に立つと、名刺を高梨に渡した。 そこには、「コンビニ専門退魔師 三杉千影(みすぎちかげ)」と書いてあった。 三杉は、名刺を渡すと事務室に入っていった。 表情は見えなかったが、その存在感は圧倒的であり、高梨が会ったどの人物よりも 恐ろしい存在と感じた。 高梨は、店内に残った泥酔しているサラリーマンを介抱しながら、店外に出し、四谷先輩に言われたように、シャッターとブラインドを閉めた。 高梨は、最終施錠を行い、事務所に向かった。
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