スープル人

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皆さんはコンビニをよく利用しますか? これは、コンビニをこよなく愛し常連である薩摩という男の物語です。 「最近さ、あのコンビニで買い物をすると腹を下すんだよ。何だかなー。俺はあのコンビニ、ちょっとおかしな気がするんだ」 「なんだって?君、それは僕をおちょくっているのかい?コンビニマニアである僕の前でコンビニの悪口を言うとは、どうやらこの世に未練がないようだ!」 親友である下北の言葉に、薩摩は腹を立てた。幼少の頃から通っていたコンビニだ。コンビニへの愛が深い薩摩にとって、自分と同じ時代を歩んできたそのコンビニは特別であった。 「そう言うなよ。俺だって何もお前を怒らせたいわけじゃないんだ。けど噂がたってるのは本当だぜ?それに最近起こる不審死もあのコンビニには一度は行ったことのある客ばかりだしな」 「わかった。じゃあ僕が確かめてやる!その代わり何も無かったら、君は僕の前で三回回ってワンと鳴くんだ!」 「これだからコンビニバカは……」 こうして薩摩のコンビニバイト生活が始まった。 バイトは順調であった。元々飲み込みが早い薩摩にとってコンビニのレジ打ちなど屁でもなかったし、常連であったこともあり人ともすぐ打ち解けた。 ーー賞味期限が切れてるわけでもない。特に変わった商品を出しているわけでもない。やはり下北の勘違いだ。畜生!これは靴底を舐め回すまで許さないぞ!ーー ある日、薩摩は夜勤に入った。夜勤は二人体制で相方は福島というおっさんだ。 福島が休憩で抜け、薩摩にはまだわからない質問をする客がやってきた。薩摩は普段通り福島に聞こうと事務所に向かう。これが、薩摩にとっての不運だったことはあとから見れば明白であった。 「こちらS223。この地域の地球人の70%には毒の注入に成功。しかし地球人はこの毒に免疫を持つ者がいることが判明。支給新薬を開発されたし。いじょ……誰だ!」 「!!」 薩摩は全て聞いていた。そして、その姿を下北は見てしまった。 「そうか。残念だよ薩摩君。君は知ってはいけない事を知ってしまった」 「お前は誰だ!」 「私はスープル人。地球を侵略に来たのだがね。まぁ待て、止めようたってそうはいかない。既にこのコンビニは私達が乗っ取っているのだからな」 下北はそう言うと、薩摩を撃ち殺した。 気をつけてください。あなたの近所のコンビニ、まだ人間の経営するものですか?
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