1 コビーニちゃん

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コビーニちゃんが仕事を終えて、部屋に戻ってきた。 「ふぁ~~。今日も疲れたぁ~~」 コビーニちゃんは、大の字になって寝そべった。 「お疲れ様」 僕は、窓辺で本を読んでいた。 「ひゃぁ!あなた居たんだねぇ!全然気づかなかったよ!!」 コビーニちゃんは、僕に気がついて飛び起きて正座した。 「君が部屋に入ってからずっと居たけど?」 僕は、本を閉じてクスッと笑った。 「そうなんだぁ。ふ~ん。」 コビーニちゃんは机に突っ伏した。 「本当に君はマイペースだね。」 僕は、立ち上がってキッチンへ向かった。 「何か飲む?」 「甘いのがいいなぁ~」 「わかった」 僕は、キッチンのやかんに火をつけた。 「あたしねぇ、甘いのだ~い好きなの!」 「そうなんだ。」 「あなたは?」 「僕も好きだよ」 僕はニッコリした。 「ふふふ。気が合うのねぇ」 コビーニちゃんは、僕のほうを見て微笑んだ。 僕は、ドキッとした。 「そうかもね」 僕も微笑み返した。 「一緒の部屋は嫌だけど、お茶を飲むくらいならいいねぇ」 コビーニちゃんは足をプラプラさせながら言った。 「僕も」 僕達は、顔を見合わせて微笑んだ。 「そろそろできるよ」
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