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コビーニちゃんが仕事を終えて、部屋に戻ってきた。
「ふぁ~~。今日も疲れたぁ~~」
コビーニちゃんは、大の字になって寝そべった。
「お疲れ様」
僕は、窓辺で本を読んでいた。
「ひゃぁ!あなた居たんだねぇ!全然気づかなかったよ!!」
コビーニちゃんは、僕に気がついて飛び起きて正座した。
「君が部屋に入ってからずっと居たけど?」
僕は、本を閉じてクスッと笑った。
「そうなんだぁ。ふ~ん。」
コビーニちゃんは机に突っ伏した。
「本当に君はマイペースだね。」
僕は、立ち上がってキッチンへ向かった。
「何か飲む?」
「甘いのがいいなぁ~」
「わかった」
僕は、キッチンのやかんに火をつけた。
「あたしねぇ、甘いのだ~い好きなの!」
「そうなんだ。」
「あなたは?」
「僕も好きだよ」
僕はニッコリした。
「ふふふ。気が合うのねぇ」
コビーニちゃんは、僕のほうを見て微笑んだ。
僕は、ドキッとした。
「そうかもね」
僕も微笑み返した。
「一緒の部屋は嫌だけど、お茶を飲むくらいならいいねぇ」
コビーニちゃんは足をプラプラさせながら言った。
「僕も」
僕達は、顔を見合わせて微笑んだ。
「そろそろできるよ」
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