邂逅

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───王都の中はなにもかもがでかかった。  それと建物の構造がこれまで見てきた街や村などと比べても五倍は凝っている。  大通りはしっかりと全部整備され、多分だが王都は一つも整備をされてないところなんてないだろう。  ゴミは落ちているが、スラムの比じゃない。 「にしても久しぶりだ......」 落ちこぼれの烙印を押された以来だな。  そんなことを思いながら様々な種族と人、そして馬車や荷車が行き交う大通りを歩いていると王都の噴水広場へとたどり着く。  そこには色んな店が繁盛しており、武器屋、防具屋、道具屋、宿屋等が広場を囲むように並んでいる。  他にも様々な食べ物を売る屋台が並び、ここ噴水広場は主に冒険者、傭兵、平民達が大勢訪れているみたいだった。  今もざっと数えると100人は優に越える人数が噴水広場を訪れている。 「俺もなんか買うか......流石に村から王都まで徒歩で来たらお腹空くな......」  そう思い、辺りを物色していると色んな食べ物の匂いが鼻につく。 「シュールムもいいが......ラテュにするか」  シュールムはサラダの中に丸々鳥のむね肉を置いたシンプルな料理だ。だが定番の定番でそこらの料理よりもなぜか美味い。  しかし俺はラテュを選ぶ。     
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