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それに、有里香ちゃんが好きそうな男を目指すんじゃなくて、僕は僕なりにとっても良い男になって、有里香ちゃんをびっくりさせる様な、有里香ちゃんが想像もできない様な良い男にならなきゃいけないって。
そしたら、有里香ちゃんもがんばって、負けるものかって張り合って、追い付いて、追い越して、二人ともがんばって、二人ともそれぞれ、一人ずつ自分で、かっこよくて幸せになってって、
それをずっと続けていれば、きっと二人とも、それぞれ幸せになるんだ。
そして、幸せな二人が付き合ったら、絶対に幸せになれるよね」
(太一……そんな事考えていたんだ――『それぞれ幸せな二人が付き合って始めて、二人とも幸せになれる……』)
「そうね、自分さえ幸せに出来ない人が、他人を幸せにしようなんておこがましいわ」
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