第1章

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当時チャットルームには決まった時間になると、 同じメンバーが毎日集まり、 PCのディスプレイ越しに色々な会話を楽しんでいた。 ルームの中ではお互いに雄弁になり、 身の回りでおきた話を面白おかしくネタとして話し、 また現実では言えないような下ネタを連発し、 いつも盛り上がっていた。 私もこれまで経験したことのない、 チャットにハマり、 時計の針が次の日を指すまで会話にのめり込んでいた。 そのルームにはいつも 場を盛り上げてくれる Ryo という人物がいた。 会話の雰囲気から、 どうやらチャットメンバーの中に彼女がいるらしい。 私はこの Ryo という人物に興味を持った。
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