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いくつもの返事が重なる。ここまでですでに70分近い時間が経過していた。そのとき空を覆うように低くサイレンの轟音が響いた。逆島少佐がいった。
「どこかのチームが隊旗を倒されたな。残りは3チームだ」
一瞬遅れて、戦闘ディスプレイに天童本家ワタルのチームに全滅のフラッグが立った。ジャクヤが吐き捨てるようにいう。
「はは、ワタルのやついい気味や。あいつが電撃を受けたと思うたらせいせいする。そのまま焼け死ねばいいのに」
子ども同士で殺しあいをさせられた分家出身のジャクヤの恨みは深かった。タツオはなにもいわずに腹這(はらば)いになり、自動小銃を抱え援護の姿勢をとった。テルが唸(うな)るようにいった。
「時間だ。いってくる」
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