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「それでつづきは。」
「あたいもききたい。」
オレンジジュースを一息で飲み干した物は、テーブルを叩きながら催促する。
丁度あらましを聞き終えた椎も、正座を組んだ後ろ足をもどかしく動かす。
「はいはいわぁーったって…。オレは夢ン中で諏田と遊んでたんだけど、これはリアルであった。だがな、急に木の上から双子が降りてきたんだ。」
双子の兄妹は同時に頷く。
「…分かるな?」
「はぁ。」
「はぁ。」
物はつまらなそうに、椎は納得している。
「夢に出てきたんだよ、お前らが!」
「うん。」
「そうだな。」
双子の対応はかたくなに淡白である。
「それだけか。」
物が感情のない言葉を付け足す。
蒼野はオーバーに崩れ落ちた。
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