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理子side
悠ちゃんが日本に帰宅して、ようやく私と悠ちゃんの甘い新婚生活が始まった――、と言いたいところだけど、
実際はそんな感じでもない。
どちらかというと、元通りの生活が始まったって感じかな。
悠ちゃんの家族と私の家族。
嵐のようなあの日々が嘘のように、以前と同じような毎日を過ごしている。
本当に戻れてよかったと、今も思う。
悠ちゃんと2人っきりの甘い新婚生活とはちょっと違うけど、私はとても満足している。
だって、朝、目覚めたら悠ちゃんが隣にいる。
それだけで喜びと幸せに叫びだしたい気分になれる。
「おはよう」と悠ちゃんに朝一番に声をかければ、優しく笑って「おはよう」と返してくれる。
大好きな悠ちゃんの頬に軽いキスを落とせば、大きな手が私の頬を優しく撫で甘いキスをくれる。
それは、幸せで、幸せで、とろけるような毎日。
そう、私は幸せの中に生きている。
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