第1章

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翌日、私達はまたも4人で夕食を共にし、夜遅くまでボードゲームやカードゲームをして遊んだ。 場所は陸さんが新たに用意した豪華なホテルの一室だった。 また部屋とったの? と私は目が点。 隣の悠ちゃんは、はははっと、苦笑い。 そのホテルの部屋は、寝室が2つ。右端と大きく離れて左端に2箇所に広ーい部屋があって、 「こっち側が私と悠ちゃんの部屋、そして向こう側が俺達の部屋だ」と陸さんから説明された。 どうやら今晩、ここに泊まるのは決定事項らしい。悠ちゃんと私は目を合わせてアイコンタクト。 「もう流れに身を任せよう」 そう言った悠ちゃんの言葉に私も笑って頷いた。 そう思ってたら、 華ちゃんが、「理子ちゃん、一緒に寝ようよ」なんて誘うから驚いたけれど、 そこは陸さんと悠ちゃんに猛反対され、叶いませんでした。 だって、悠ちゃんが陸さんと寝ることになっちゃうもんね。ふふふ。 華ちゃんは少しだけ残念そうにしていた。でも「なら、お風呂は一緒に入ろう」と誘われ、今度は私が焦る。 ちょっと強引に、キラッキラな浴室に2人で入ることになりました。 「華と風呂だなんて…生意気な」 陸さんがぶつぶつと後ろで文句を言っていたけれど、あれはきっと華ちゃんと入りたかったからなんだと思う。 「いいんですか? 私とで…」 おずおずと華ちゃんに再確認をすれば、 「理子ちゃんとでいいの!陸と一緒になんてありえない」 顔を真っ赤にして必死に言い訳してた。 その様子がとても可愛かった。 なんて、恋愛初心者みたいな私に言われたくないよね。 それにしても、スタイル抜群の華ちゃんがまぶしくて前を見れない。 私はというと、バスタオルをしっかり体に巻き付け、「お邪魔しまーす」と浴室へ。 ものの数秒でタオルを取られてしまった。 楽しい楽しい夜が更け、 最終的に、私は悠ちゃんの腕の中で眠りにつきました。
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