第1章

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アパートに戻り、ソファに深く腰掛けた二人。 「少し疲れたか?」 隣の悠ちゃんが心配そうに私に尋ねてくる。フルフルと首を振った後、悠ちゃんの肩に頭を預けもたれかかる。 「どうした?」 低くて、少し甘さを含んだこの声が私は好き。 「なんでもないよ……。ただ、悠ちゃんの体温あったかくて気持ちいいなぁって、今味わってるの」 「なんだそれ…」 フッ吐息を吐くように悠ちゃんが笑う。 あ、これこれ、少しあきれたように話す口調も大好き。 悠ちゃんの左腕に腕を絡ませ、さらに手をつなぐ。 うーん、幸せ。 と目を閉じれば、 「理子?」 「ん?」 目を閉じたまま返事を返せば、 「そのまま寝るなよ」 と声が聞こえ、唇に柔らかい感触。 悠ちゃんが私に甘いキスをくれ、そして離れていく。 ゆっくりと目を開ければ……、すぐ近くに悠ちゃんの綺麗な瞳。 私の髪をかき上げ、首筋にキスを落とす悠ちゃんは 「寝るにはまだ早いよ」と甘く甘く囁く。 あぁ、どうしよう、こんな悠ちゃんも好きかも。 「寝ないよ…」 悠ちゃんの首に両腕を回し、視線でキスをねだれば、私の願いはすぐに叶えられる。 悠ちゃんのすべてが好き――。
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