第1章ゆりとハル

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小学生四年 四年に入ると、百合は習い事を始めた 百合の家に行っても 召使いが 今日は家庭教師がきております上 残念ながら一緒には遊べません ハル 何曜日に来るの? 召使い 月曜~水曜、木曜~土曜は進学塾に通う予定となります ハル ……… 召使い これから先ですが、百合お嬢様は 両親の恥のないような、知識と振る舞いなど 習わないといけません ハル君 分かって頂きたと、願うばかりです ハル うん 召使い ……… ハルには分かっていた 生まれた環境が違うと、何処かで 時間の使い方が、違ってくるのを ハルの家系は一般的な家庭、付け足すと 片親なのだ かたや百合の親は金持ちの、社長の娘 だんだんと違った道を進む事になるのは 当然だと 幸い、通学の行き帰りだけは同じだった クラスは三年まで一緒だったが 四年生は違った 通学の時にハルは、沢山百合とお話をする それが楽しみだった 百合もまた同じ気持ちだった 百合 ごめんね、昨日来てくれたんだね? 使用人がね教えくれたの ハル 使用人 百合 あっ召使いさん事ね 呼び名変わったの、でもやる事は同じなんだけどね 百合は笑いながら話した 百合 ほんとこれから習い事ばかりで嫌になっちゃうんだよね~ でも、使用人から今後の事とか教えもらって 私だけのワガママで勝手に自由気ままって いかないんだよね 百合は少し目をそらした ハル 無理するなよ 百合は百合なんだからさっ 会話する程ハルの気持ちは 百合と、住む世界が違うと事に、情けなさと 虚しさが込み上がっていた
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