第1章ゆりとハル

23/37
前へ
/45ページ
次へ
同じく、小学4年12月 事件が起こった ハルと百合は、以前と変わらず、登下校は一緒だった 二人の時間はそれ位しかなかったのだ 二人にとって大事な時間だった 12月4日 行き帰りには、一か所だけ、人影がすくない道がある カーブになっている坂道、左右は林になっており、車も、人もめったに通らない 途中にお寺は一軒あるだけ まだ、百合が1年の時一人でここを、通る事になった日がある その時の気味の悪さが、百合の心に残っていた なので、一緒に帰る楽しみだけではなく、百合にとって ハルの存在は安心感があった お寺の手前に来た二人 二人は、楽しそうに会話しながら下校していた そんな二人に、車が接近してきて、寺のじゃりの駐車場に車を止めた 中から一人の男が、出てきた 全身黒の服。帽子も黒。薄いサングラスをして、早々と車から降り 男は、二人に接近してきた そして、男はいきなり
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加