2223人が本棚に入れています
本棚に追加
/287ページ
「保健室行くか?」
「やっ……」
教師が智秋の肩に手をかける。
びくんと智秋の身体が跳ねた。
「す、すまんっ」
教師は慌てて手を離すが、その顔は赤い。
(この人、ベータなのに、どうして……?)
フェロモンにあてられたというより、智秋の色っぽい表情に教師がドギマギしたなんて、智秋には思いつきもしない。
それに今はそんなことより、一刻も早く、薬を飲まなければ。
「せんせ……、保健室で休ませて、ください……」
「一人でいけるか?」
「はい……」
最初のコメントを投稿しよう!