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「ねえ、智秋。清史郎に会いたい?」
「え? いいの?」
「僕、清史郎に智秋の話をしているから、清史郎も智秋に会ってみたいってずっと言ってて。僕も智秋に清史郎を紹介したいんだ」
「会いたい! 兄ちゃんの恋人に、会ってみたい!」
「じゃあ、さっそく清史郎に都合のいい日を聞いてみるね」
春海がスマホでメールをちまちま打つ様子を、智秋は頬杖をついて眺めた。
(ああ。兄ちゃんはすごく幸せなんだな)
大好きな兄の幸せな笑顔が、いつまでも続けばいいと智秋は心から願っていた。
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