11 運命の溺愛(※)(最終話)

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 二週間の入院生活を終えて、智秋は退院する。  そして清史郎との同棲が始まった。  身体一つで清史郎の元に転がり込んだ智秋だが、何一つ不自由することはない。  身の回りのものは、退院前に全て清史郎が準備してくれた。  肩の傷は痛むが、ゆっくりした動作なら、日常生活には困らない。  ただ過剰に心配症な清史郎は、家事の一切を智秋に禁止した。  料理と掃除を担当するハウスキーパーを雇ったのだ。  これには智秋はびっくりしたが(それで清史郎さんが安心するなら)と受け入れた。  本当はリハビリがてら家事もしたい。  終日家にいても、智秋にすることはないのだから。  だから毎日病院に通って、肩のリハビリに励んだ。  その甲斐あってか、少しずつスムーズに動かせるようになっていた。
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