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「笑うなよ!」
「ごめんごめん。でも本当に清史郎はあれくらいで腹を立てるほど心の狭い人じゃないから、僕に嫌がらせなんて……しない……ぷっ」
「もう! 笑うなってば!」
「だって、智秋が子どもみたいなこと、言うからさあ」
「俺はまだ子どもだ!」
「さっきは子供扱いするなって言ったくせに」
「うるさーい! 春海は俺がいつまでも発情期がこないほうがいいくせに!」
春海が智秋をぎゅうっと抱きしめた。
「僕はね、智秋がすごくすごく大事なんだ。本当に智秋には一生発情期がこなければいいのにって思ってる。ねえ、智秋、急いで大人にならないで。いつまでも、このまま可愛い智秋でいてね」
「……うん。なるべく、発情期がこないように、がんばるから……兄ちゃん?」
「くくく……がんばるって……もう智秋、可愛すぎだよう」
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