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(ああ、そうか)
今日、清史郎と春海の仲睦まじい様子を見て、何度も変な気持ちになった理由が、今になって分かった。
春海を清史郎に取られたような気がしたのだ。
智秋は春海にずぶずぶに甘えているが、春海は智秋を甘やかしはしても決して甘えたりしない。
頼りになる優しい兄が、唯一甘えられる存在に嫉妬して、番にしない清史郎を勝手に責めて、怒らせた。
(清史郎さん、ごめんなさい。兄ちゃんを、嫌いにならないでね)
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