01 春海と智秋

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 アルファ同士での性交渉、婚姻が優生学的に望ましいと思われているが、皮肉にもアルファ同士での妊娠率、出生率かなり低く、優等な種の保存が難しい。  一方、オメガは妊娠しやすい体質で、なおかつ、アルファ妊娠率が高いという特性があった。  数字的マイノリティーである彼らは、種の保存と繁栄のために互いに進化した。  オメガは発情期という期間に、アルファを誘う性フェロモンを発生する。それを嗅いだアルファはヒートという異常な性的興奮状態に入り、相手が恋人であろうがなかろうが、オメガと無理やり性交する。オメガも過度の性的興奮のため、望まない性交渉を阻止出来ず、婚外子が多い原因でもあった。
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