POS No.2 12:03:09

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POS No.2 12:03:09

朝のちょっとした出来事を思い出しつつ レシート番号を打ち、レシートを取り消し、いったん金額を全部返す ラガーマンに機種を聞き、フロアから急いで充電器を持ってきて、使えるかどうか、形状に問題ないか確認、新たに使える充電器を会計する この間に何度も申し訳ございませんでしたと言う ここまでで38秒 ラガーマンはいかつい見た目だったが、思ったよりは穏やかな人だった こういうケースの場合、もっと怒る人もいるからな 今回は非常にラッキーだったと言える 去り際ラガーマンは俺に向かって言った 「あの子大丈夫?ちゃんと日本語分かってるかね?」 「すみません、きちんと指導しておきます、申し訳ございませんでした、ありがとうございました!」 それぐらいしか答えられない ラガーマンなりに心配してくれたんだろう この昼のピーク時にカタコト日本語のタイ人と俺しかいない状況に対し 今やコンビニの店員はほとんど外国人だ プチ国際交流と言ってもいい 賃金が安い割に覚えることが多く、店によっては忙しく拘束時間が長い、クレームも多いコンビニ 外国人や学生は低賃金でも働いてくれるので都合がいい だからコンビニは学生バイトや外国人ばかりになる ここに日本人のおごりがある ある調査によれば日本人の8割が移民に反対しているらしい しかし実際のところはどうだ 今やコンビニ店員の多くは外国人だ 日本のコンビニの便利さは外国人に頼っている その現状に対し多くの日本人が何も思わない 内心何か思っていても口にしない 誰でもできそうなイメージのあるコンビニ店員なぞは 誰がやっても同じだろうと考えているのだろう 実際は昼の5分に満たない間でもこれだけ色々と気をまわさねばならない 誰でもできる可能性はあるが誰にも向いている仕事ではないのだ コンビニは 一瞬そんなことを考えたが いちいちそんなことを口に出す暇もなく次の客がレジに商品を置く 俺はバーコードリーダーに商品を通す ここまで ラガーマンの背中を見送るまで 53秒 隙を見て、メイとレジを交代し元いた1番レジに戻る 基本的にはレジは担当スタッフ以外が動いてはいけない スタートで1番レジに入ったらずっと1番レジにいるのが望ましい レジ誤差等のトラブルが発生した際に誰が会計したかを明確にする為だ しかし現実はそうも言ってられない臨機応変さが求められる
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