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それなりに広い食堂の余り目立たなそうな端の席が僕の特等席。
当たり前のように席に座ると、横目で斜め前に目をやる。
良かった。今日もいた。
目線の先には、黒い短髪の気難しそうな顔をしておにぎり五、六個に囲まれた長身の愛しのイケメン。
「(あぁ、千葉君…今日も眩しいよ~……)」
彼こそ僕のごはんよりも大好きな千葉 暁久(チバ アキヒサ)君である。
無駄な肉ばっかの僕と違って、彼はもう筋肉隆々のアスリートみたいで初めて食堂で見かけた時はもう一目惚れだった。
なんて素敵な上腕二頭筋…。
思わず自分の腕を曲げてみた。
…筋肉という概念が無い…。
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