番外編【 涼サイド】

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もう優しいだけのキスじゃ足りない。 もっと、もっと彼女に触れたくなる。 もっと深く…… 立っていることも出来ないほど、体の力が抜けていく彼女をシンク台に座らせる。 彼女の目線がいつもより高くなり、俺たちの距離は再びゼロになった。 「こんな風に菜々さんに触れたくて仕方なかった…」 「んっ…りょうく…ん」 キスとキスの合間に彼女が俺の名を呼んだ。 彼女のその声で、名前を呼ばれただけで胸が熱く焦がされる。 「菜々…」と彼女の名前を呼ぶだけで心が打ち震えそうになる。
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