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気持ちをぶつけたい衝動に駆られる。
心が、体がこれ以上ないほどに熱く燃えたぎる。
「 … どうして逃げないんですか?」
「あなたにキスして欲しかったから…私も会いたかったから」
潤んだ瞳でそんな言葉を言った彼女の唇を指で撫でると、彼女の熱い吐息が指に触れた。
彼女の瞳には、この先に起こる事への期待と不安が混じり合っているように見えた。
「あなたは?私の事を好……」
好きじゃなければ、優しくしない。
好きじゃなければ、あの時だって我慢せずに乱暴に抱く事だってできた。
好きじゃなければ、他の男を呼ぶ彼女に何度も苦しめられることもなかった。
全て、俺が彼女を好きすぎて忘れる事が出来なかったからだ。
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