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「何?どうして藤堂がここにいるの?」
つい、言い方がキツくなってしまった。
藤堂は傷ついた顔をしたけど、いきなり教えてもいない会社にまで来られても正直、困る。
しかも相手はあの藤堂だ。
正直、今は彼女に構っていられる程、俺はお人好しでも優しい人間でもない。
「ごめんなさい…」
はぁ…とため息をつきそうになるのを、抑えた。
「誰に聞いたの?」
「…松本、君」
あいつか…。確か、藤堂のことを好きだった奴だ。今の時代、勝手に他人の個人情報を教えるなんて…と松本に対して怒りを覚える。
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