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 里菜は相変わらず私の腕にしがみ付いて恐がっていたけど、あたしは全然恐くなくなって、「お兄ちゃんたち、あのコンビニのお兄さんのお友達なの?」と聞いた。 「おう、後輩だけどな」 「そうなんだ。お兄ちゃんたち、高校生なの?」 「学校の後輩じゃねえけどな」  赤髪は明るくゲラゲラと笑う人だった。  ママがいない夜はいつも2人だけで寂しかったから、ほんの少しの時間だったけど、知らないお兄さんと話が出来て楽しかった。 「送ってくれてありがとう、お兄ちゃんたち」  あたしが促すと里菜もぺこりとお辞儀をした。 「家に帰ると、母ちゃんいるんだろ? 次は親と一緒に出るようにな」  赤髪があたしの頭をくしゃくしゃっとして笑った。緑メッシュの方も、無言だったけど最後は少しだけ笑って手を振ってくれた。 「恐いと思ったけど、優しいお兄ちゃんたちだったね」  家に入ると、里菜がホッとしたように笑った。
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