ヒヨコ強盗

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「おい! 今すぐこれいっぱいにヒヨコを詰めろ! 今すぐにだ!」 ちょちょっと待てよ。ツッコミどころありすぎて言葉を失ってしまったよ。 とりあえず俺は周りを見渡した。 ここはコンビニ…… だけど、どこのコンビニだ? 気が付いたらコンビニでカウンターの内側にいて…… おいおい俺っていつからコンビニ店員になったんだ。 俺は市役所職員だぞ?  目の前にいるのは……強盗? でもヒヨコだぞ? 要求は。 とりあえず一通りツッコんでおいた。 ツッコんでいる間、俺は微妙な表情しながら黙っていたようで、ヒヨコ強盗はしびれをきらした。 「何もたついているんだよ。早くヒヨコを詰めろ!」 こいつ、俺にナイフを突きつけて…… ん? ナイフじゃないぞ? だ、大根? 「早く詰めないとこの大根でお前を刺す! ほ、本気だぞ! 刺すからな」 大根で刺せるのかよ。 うまくいっても打撲程度だぞ。
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