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友人を庇ったユウキの行動に「男らしさ」を感じたが、その逆もまた然りだったのだ。
「ユウキ、分かるだろ?アイツはキレたらヤバいんだって……」と下手な助太刀をするくらいなら、傍観するのも手だぞ。と諭したが「……ぃゃ、そこで逃げていたら友人の手を離すようなモノだ。僕にはそんな真似は出来ない」と男らしかった。
「運動もさる事ながら力で見ても、助けたつもりでも逆にケガしたらユウキが損するぞ?」と言っても「僕がケガしても、友人が助かるならそれでイイ」と強情も強かった。
「男らしさは、男のソレがあってから言えよ」とユウキの無い物を引き合いに出してみる。
「僕にだって付いてる!やれば出来るんだっ!」どうやら挑戦しないで恥を晒すくらいなら、挑戦してからモノを言いたいようで、敵わないと諦めるより先に行動が出てしまったようだ。
俺は、コレをユウキの本質と踏んだ。
馴れ合いで鈍っているだけで、成長の余地があると考えたのだった。
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