日常のおわり

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一階は、暗い雰囲気につつまれていた。 (おかしいな。 いつもなら、パパとママがいて、朝ご飯、はやく食べなさいって、ママが言って、パパが、すずはお寝坊さんだなぁって言うのに…。) すずが台所にむかうと、父と母は、何かを食べていた。 人肉だった。 「な、何を食べてるの? ママ、パパ…。」 すずは震えながら聞いた。 父と母が振り返った。 口元は血で真っ赤に、染まっていた。 両親がすずに襲いかかった。 「すず、ふせろ!!」 すずはとっさにふせた。 ガッ、ドサッ、ゴッ、ドサッ。 父と母が倒れた。 「すず、大丈夫か?」 すずの兄、ゆうがバットを持って立っていた。 「お、お兄ちゃん。」 「すず、逃げるぞ。 家はやばい。 外いくぞ。」 ゆうはすずの、腕を引っ張り、外につれだした。 外は異常だった。 歩いてる人たちは、ふらふらしているし、目は虚ろで、生気がない。 「チッ、すず、家に戻れ!! オレの車で、遠くに、逃げよう!!」 「お兄ちゃん、何がおこってるの!?」 「わからなねえ! オレが目を覚ました時から、様子がおかしいんだ。 すず、車に乗れ!!! 「待って、お兄ちゃん、あれ、持ってくる。」 すずは、両親の寝室にある本棚のスイッチを押した。 本棚が移動し、隠し扉があった。「隠し扉、オレ、しらなかった。」 すずは隠し扉をあけ、中から、厳重に保管されている、猟銃をとりだした。
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