1話

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 “こんばんは、ひさしぶり!” 少しして返ってきたLINEの文字に、思わず嘲笑する。 久しぶり?たった3日前に会ってるよ。 わたしのこと全然気にしてなかったんだな、と思った。 覚えてないってことだよね? ってかそれでよく返信できたな、、 それともわざとそんなこと送ってきてる? んな、ことは無いだろうな。  “久しぶりじゃないよ!笑  土曜日の合コンでお会いしたゆかです!”  “3日前は久しぶりじゃないか!?”  “お忙しいんですね、  日にちたつの早いよね(*_*)”  “そうそう、  最近忙しくってよくわからんくなるわー!” って、おい! んなわけないでしょ。 そう思いながらも、返ってくるLINEがほんの少し嬉しかった。 なんとかして、この出会いをものにしてやりたかった。 冷静を装って、必死にLINEをした。 そのかいあって、割と簡単にデートの日程が決まった。 すんなりいくときは、すんなり上手くいくのかもしれないな、と思った。 楽勝じゃん。
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