1話

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わたしは、割と顔は良いと思う。 中の上くらいには位置してるはず。 センスも良いし、機転もきくつもりだ。 きっと、うまくいく。 デニムのスカートに、白いブラウス。 いつも通り、ナチュラルなメイク。 初デートにはピッタリの服装! 待ち合わせ場所に着いて、ショーウィンドウに映る自分を何度もチェックする。 変じゃないよね。 今日はご飯食べるだけだし。 あんだけLINEも盛り上がったんだから大丈夫。 ガラスにうっすらと映る自分に言い聞かせる。 緊張していた。 急に、今まで連絡をとっていた彼が、本当に眼鏡のあいつだったのか、不安になってきた。 全然違う人が来たらどうしよう。 それぐらい、あの合コンは軽いものだったし、 勢いでこのデートを決めていた。 そして、久しぶりのこの感覚に、舞い上がりきっていた。
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