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「大体何で急に結婚とか言い出したんだ」
「いや、もう同棲して2年経ったし、お互いの良いとこ悪いとこ全部見せ合っただろ。あ、モチロン体の隅々もね、ぐふふふふ」
「気持ちの悪い笑い方すんなっ」
「あー、ごほん。それで結局、お前しかいないなあ、って思ってね」
「俺の苦労する人生しか見えてこない」
「そう言うなよー。ねー、結婚してよー」
両手で腕持って振るな、駄々っ子か!
「結婚してくれないと浮気しちゃうぞー」
「いや、それはないな」
「うわ、俺の愛1ミリたりとも疑われてない。俺も1ミリたりとも疑ってないけどねー」
手を振るのを止めた奴はうっそりと笑った。
ゾワッ
?
今一瞬何かが走ったぞ?
「ねえ、結婚して俺を幸せにして」
「いやそれオカシイさっき俺を幸せにするって言っただろ」
バカらしくて笑いが出てきた。
なんのかんの言ったって、こいつと居ればそれだけで俺は幸せで笑っていられる。だから本当は一生一緒にいるならお前って思ってる。
「ああもう、煩い。そう言うお前は本当に良いのか?結婚っていうのはこの後の人生ずっと、一緒にいるって事だぞ」
「当たり前じゃないか」
「俺は離婚なんかしてやらないからな」
「うわーオレ愛されてる。超幸せ」
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