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どんなトラブルも8000円…無理無理
超高級メイドだったのは二十年も昔の話
歳をとる度に誰からも指名されなくなり
家政婦を経て…今では安さが売りの掃除屋の社長
何処でどう間違えたんだか…
「優子社長!トイレの詰まりだってよ!」
まぁ、生きてく為には仕方がないんだけど…
「社長!煙草ふかしてないで準備して下さいよ」
「あぁ!もう!急いだってトイレは逃げないわよ!」
「いやいや、お客さんの膀胱爆発しちゃいますって!」
怒鳴ってばかりの脳筋男と
最近まで学生だったガキんちょ…社員二名
人生色々である
掃除道具一式詰め込みワゴンに飛び乗る三人
「…で?誰がオシメを欲しがってるって?」
助手席に乗り込んだ優子は咥え煙草で
地図を見ながらガキんちょに仕事内容を確認する
「高級住宅の奥様からの御依頼でトイレの流れが悪いとの事です」
ガキんちょが依頼書を見て答えた
「あぁ~あ、メイド時代に金持ちを上手く誑かせてたら私が依頼してた立場だったのに」
はいはい、そーですねーと聞き流しながら
脳筋男が高級住宅街へとハンドルを向けた
さーて!今日も一日頑張りますか!
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