prologue.

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暗い路地裏(ろじうら)に足音と息遣いが(ひび)いている。 フードを(かぶ)った少年が1人、何かに追われているかの様に()けていた。 少年の色素の(うす)い肌と髪が月に照らされて今にも消え去りそうな危うさを(かも)し出す。 ザッ 「っ!」 「流石(さすが)Luca君、相変わらず(すご)反射神経(はんしゃしんけい)だねぇ?」 「挨拶(あいさつ)代わりにナイフを投げつけるのは少し物騒(ぶっそう)だと思いますが。(アキラ)さん」 2人の姿はやがて(やみ)()み込まれ物語は3年前へと(さかのぼ)る_
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