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しなやかな細い指が仮面を外す。
艶やかな緑色の羽毛の下から
「響也……お兄ちゃん……」
会いたくて
会いたくて
たまらなかった兄が顔を出す。
「うん……驚かせてごめんね」
まともに顔を合わせられないのは
お互い様だ――。
「僕がおまえを――ここへ連れてきて欲しいと言ったんだ」
それでも互いにもう
何かを包み隠す事は出来なくなっていた。
「……どうして……そんな……?」
僕は裸で
響也は文字通り
仮面を脱いだばっかりだったから――。
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